「デザインって何?」その2、今回は「設計と意匠」です。
前回のコラムではデザインの語源および現代の使われ方からデザインがどのような意味で
使われているかについて書きました。
その中でデザインは「設計」と「意匠」の2つの使われ方をしていることがわかりました。
今回はこの「設計と意匠」からデザインとは何なのかを考えていきたいと思います。
まずはそれぞれの言葉の意味を確認しておきましょう。
大辞林で引くと・・・
設計
①機械類の製作や建築・土木工事に際して、仕上がりの形や構造を図面などによって表すこと。
②人生や生活の計画を立てること。大辞林第三版より
ものづくりで言えば、どのようなものをどうやって作るのかを図面や計画書にまとめる行為のことですね。
最近では②のように人生設計や生活設計というような使われ方もしますね。
デザインも同様の意味としてライフデザインなんて使われ方も増えています。
意匠
①工夫をめぐらすこと。趣向。
②美術工芸品・工業製品などの形・色・模様などをさまざまに工夫すること。
また、その結果できた装飾。デザイン。大辞林第三版より
こちらについては設計の結果できた成果物が対象になっています。
以上を踏まえると、「設計」を経てできたものが持つ装飾を「意匠」と呼ぶ
ということになります。
つまり
設計・・・過程
意匠・・・結果
と考えることができ、過程および結果を含めたものづくり全体を含んだ言葉が
「デザイン」だということができます。
すごく幅の広い言葉になってしまいました・・・。
今回はこの辺にしておきたいと思います笑
次回はデザインを生業としているデザイナー達の言葉から
デザインについて考えたいと思います。
お楽しみに!
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